公開日：
様々な美容ケアを行ってくれるエステサロンは女性を中心に幅広い年齢層から支持を得ています。
しかし、人気のスポットはエステサロンだけではありません。
近年、新たなリラクゼーションスポットとして台頭して来ているのが「スパ」です。
スパは癒しの時間を提供するリラクゼーション施設で、高級ホテルにも併設されていることが多く、実際に行ったことがなくても、どのような場所なのかある程度知っているという方も多いかもしれません。
しかし、エステサロンとスパの明確な違いはよく分からないという方も多いのではないでしょうか？
例えば、マッサージで仕事の疲労を取りたいという際には、エステとスパどちらに行けばいいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで今回はエステとスパの違い、さらにそれぞれの代表的なメニュー、そしてエステサロンとスパの選び方についてご紹介しましょう。
目次
エステとは？
エステとは、フランス語で”美”や”美意識”などを意味する「エステティック（Esthetique）」を略した名称です。
エステサロンはその名の通り、美肌効果や色白効果などが期待できる、美に重点を置いたメニューが数多く展開されている施設で、目的に合わせて様々な種類のメニューを受けることができます。
外見の美しさを磨くメニュー以外にも、内面から美しくなれるメニューも充実しており、パックやトリートメント、脱毛といった基本的な施術だけでなく、痩身エステや最新鋭の業務用美容機器を使用した施術など、自宅では行えないようなワンランク上のスペシャルなメニューを受けることもできます。
エステサロンでは特に顔周りのケアを受けられるメニューを数多く取り揃えており、肌トラブルごとの対策メニューや、年齢を重ねるにつれて気になってくるシワやシミ、たるみなどの改善に効果が期待できるメニューも充実しています。
エステサロンにはフェイシャル専門や痩身専門、そして挙式を控えた花嫁を対象としたブライダルエステ専門など、特定のジャンルに特化した専門的なサロンも数多くあり、自分に合ったサロンを見つけることで、より高い効果が期待できるようになります。
スパとは？
スパとは、一般的に温泉に加えてマッサージなどの様々なメニューを受けることができるリラクゼーション施設のことを指しますが、近年では温泉は無く、リラックスに重点を置いたメニューを受けることができる施設のこともスパと呼ばれるようになりました。
また、アロマトリートメントやリンパドレナージュといったメニューを中心に展開するリラクゼーションサロンもスパと呼ばれることがあります。
スパの大きな特徴の一つでもあるのが、非日常な空間作りをしているということです。
多くのスパでは、心の底からお客さんにリラックスして欲しいという想いから内装や照明にこだわっていることがあり、まるでリゾート地にいるような落ち着いた空間の中で、極上のひとときを過ごすことができます。
エステサロンとスパの違い
エステサロンとスパのそれぞれの特徴について紹介してきましたが、エステサロンとスパの違いについて少しずつ理解できてきたのではないでしょうか。
エステサロンは、自分磨きをする場として利用している方が多く、美しくなりたいという願望や、綺麗になって自分に自信を持ちたいなどの目的で通われている方が多いと言えるでしょう。
一方でスパは美しくなることを目的としているエステとは違い、リラックス効果が期待できるメニューが中心のため、癒しを求めて足を運ぶ人が多く、リラックス効果が期待できるメニュー以外にも、冷え性や疲労の改善が期待できるメニューも展開されていることから、身体の不調を改善するために通う人もいます。
エステサロンとスパは一部メニューが共通している
エステサロンとスパはそれぞれ目的に合わせたメニューを取り揃えていますが、マッサージやパックなど一部共通しているメニューもあります。
エステサロンでもリラックス効果が得られるメニューを展開していることがあったり、スパでも美肌効果が期待できるトリートメントメニューを受けられることもあります。
展開するメニューは各店舗によって異なることから、必ず来店前にどのようなメニューを取り扱っているのかチェックしておくようにしましょう。
エステサロンとスパでは施術者の名称が異なる
エステサロンとスパでは、施術をしてくれるスタッフの名称がそれぞれ異なります。
エステサロンでは、施術者を”エステティシャン”と呼んでおり、一方、スパでマッサージなどを行ってくれるスタッフは一般的に”セラピスト”と呼ばれています。
エステサロンとスパの施術者は共に国家資格を持っていなくてもなることができますが、美容などの専門学校で学んでいる方も多いことから、知識や経験が豊富な人が多く、悩みや目的を伝えることでおすすめのメニューを提案してくれることもあります。
エステティシャンやセラピストは親身になって話を聞いてくれるので、気になることや相談したいことがあれば、気兼ねなく尋ねてみましょう。
エステサロンの代表的なメニュー
エステサロンでは様々な美容メニューが展開されており、悩みや目的に合わせて自由に選ぶことができます。
サロンによっては専門的なメニューも取り揃えていることがありますが、エステが初めての場合、まずは定番のものから受けてみたいと思うことでしょう。
そこで、エステサロンの代表的なメニューをご紹介します。
①フェイシャル
エステサロンを代表するメニューとして、高い人気を誇るのが「フェイシャル」です。
フェイシャルとは、顔や首、デコルテといった顔周りのケアを集中的に行う施術です。
一般的なフェイシャルではクレンジングやパック、トリートメントといったメニューを順番に行っていきます。
主にエステティシャンによるオールハンドによるケアが行われますが、美容液の浸透を高めるために特別なマシンを使用する場合もあります。
フェイシャルでは美肌効果が期待できるだけでなく、サロンによっては様々な肌トラブルの改善に効果が期待できるフェイシャルも展開されており、悩みや目的に合わせて選ぶことができます。
②トリートメント
トリートメントとは顔を除いた体の全体をエステティシャンが優しくもみほぐしていく施術です。
エステサロンで受けられるトリートメントは美肌に導いてくれるトリートメントを中心に展開しており、サロンによっては悩みに合わせて幅広い種類のトリートメントが用意されていることもあります。
乾燥肌が気になる方には保湿効果のあるオイルやクリームを使うトリートメントがおすすめとなっており、肌のざらつきが気になるという方にはスクラブ剤を使用して古い角質を取り除いていくトリートメントがおすすめとなっています。
③痩身エステ
エステサロンで根強い人気を誇るのが「痩身エステ」です。
痩身エステとは、健康的に美しく痩せていくことを目的とした施術で、理想の体型を目指し、マッサージや痩身マシンなど様々な方法でアプローチを行っていきます。
超音波によって脂肪細胞を分解させていく「キャビテーション」という施術を始め、筋肉に電気を流して刺激を与えることで運動をしなくても筋肉を鍛えることができる「EMS」、電磁波を使い深部体温を温めて脂肪燃焼を促していく「ラジオ波」といった施術があり、一般的な痩身エステではエステティシャンによるハンドマッサージとマシンを使った施術を順番に行うことが多く、マシンとハンドマッサージをセットで受けることでより効果を高めることができます。
④脱毛
エステサロンによっては「脱毛」のメニューを扱っていることがあります。
エステサロンではIPL式やSHR式などの脱毛方式を用いた光脱毛（フラッシュ脱毛）を受けることができます。
IPL式はメラニン色素に反応しやすいことからメラニンを多く含んだ太い毛や濃い毛にも高い効果があり、毛根を刺激し、毛母細胞を弱めながら毛を薄くしていきます。
SHR式は新たな光脱毛方式で、バルジ領域と呼ばれる発毛の指示を出す司令塔のような器官を刺激させて、新しい毛の生成を防いでいきます。
脱毛は医療機関のクリニックでも受けることができますが、エステサロンで脱毛を行うメリットには医療脱毛よりも痛みが少なく、施術費用が比較的安いなどといった利点があり、さらに営業時間も夜遅くまでやっていることが多いため、会社帰りに気軽に通うこともできます。
スパの代表的なメニュー
スパでは、水を利用したメニューからセラピストによる本格的なマッサージまで幅広いメニューが展開されています。
取り扱っているメニューは施設によって異なりますが、スパで定番となっているメニューもいくつかあり、沢山のメニューの中からどれを選べばいいのか分からないという際には、まずは定番人気のメニューから試してみるのがおすすめです。
スパの代表的なメニューには以下のようなものがあります。
①トリートメント
スパで行われているトリートメントは、主に美肌になることを目的としているエステサロンで行われているトリートメントとは違い、美容よりも”癒し”を重視したメニューが展開されています。
スパでのトリートメントはリラックス効果を高めるためにアロマが使われることが多く、香りによるリラクゼーション効果とハンドマッサージの相乗効果によって自律神経のバランスが整われ、心身をリラックスした状態へと導いてくれます。
また、スパではエステサロンでは扱われることの少ないスウェーデン式の「スウェディッシュマッサージ」や古くからインドに伝わる「アヴィヤンガ」などといった世界各国の珍しいトリートメントを展開していることもあり、多種多様な世界各国のトリートメントを気軽に受けることができるのも魅力です。
②リンパドレナージュ
あらゆる健康効果が期待できることで高い人気を得ているメニューが「リンパドレナージュ」です。
リンパドレナージュとはリンパの流れに沿ってトリートメントを行い、全身にリンパ液が巡りやすくなるように促していく施術となっており、スパ以外にも一部のエステサロンでも取り扱っています。
リンパドレナージュには冷え性やむくみ、コリの改善、美肌効果、セルライトの解消など幅広い効果が期待でき、血行促進作用もあることから基礎体温も上昇し、それによって免疫力の向上も期待できます。
③ホットストーン
普段から身体が冷えやすいという方におすすめのスパメニューが「ホットストーン」です。
ホットストーンとは、ネイティブアメリカンに古くから伝わる民間療法がルーツとなっている施術で、「ホットストーンセラピー」と呼ばれることもあります。
ホットストーンでは、鉱物を豊富に含んだ「玄武岩」と呼ばれる溶岩が固まってできた天然石を使用します。
この「玄武岩」を50度〜60度に温めて肌の表面に置き、遠赤外線効果によって身体の深部まで温めていきます。
そして次に、肌にオイルを塗り、石を滑らせながらマッサージを行っていきます。
マッサージによって全身が温められることで血液循環が促され、自律神経も整っていきます。
ホットストーンには冷え性やコリ、むくみの改善、デトックス効果、疲労回復、便秘、生理不順の解消などが期待でき、定期的に受けることで体質改善も期待できます。
④スチームサウナ
温泉があるスパではサウナが完備されていることが多いですが、スパで体験できるサウナの中でも特に高い人気を誇るのが「スチームサウナ」です。
スチームサウナとは文字通り、スチーム（蒸気）を使用するタイプのサウナです、
温度が40度〜50度、湿度が100％のサウナ室に入り、吹き出す高密度の蒸気によって体を芯まで温めていきます。
ドライサウナよりも室温が低いため、サウナが初めてという方やお子さんからご年配の方まで気軽に利用することができます。
スチームサウナは短時間の利用でもドライサウナと同等の汗をかくことができ、身体の深部まで温まることから、血行が促進されて代謝アップが期待できます。
また、スチームによって毛穴が開くことで毛穴の汚れを落とすことができ、さらに身体全体が保湿されることで乾燥肌の改善も期待できます。
⑤フットバス
健康のために代謝を良くしたいという方におすすめのスパメニューが「フットバス」です。
フットバスとはその名の通り「足湯」のことを指し、お湯を入れた容器に足を浸けて、身体全体をじんわりと温めていく入浴法です。
足は心臓から最も遠い場所に位置していることから、フットバスは普通に入浴するよりも体に負担をかけずに身体を温められるというメリットがあります。
フットバスによって身体が温まることで副交感神経が優位に働くようになり、それによって血流が改善し、基礎代謝がアップすることで免疫力も向上し、冷え性やむくみの改善、デトックス効果、快眠効果など様々な効果が期待できます。
また、スパで行われているフットバスでは、魅力的なオプションを付けられる場合があります。
例えば生花を浮かばせてリゾート気分に浸ったり、さらに入浴剤を入れて爽やかな香りに包まれながら足湯を楽しめたりと、こだわりのオプションが展開されていることもあるので、確認してみることをおすすめします。
エステサロン＆スパの選び方
ここまで、エステサロンとスパの違いについてご紹介してきました。
それぞれの特徴について知っていくにつれて、実際に利用してみたくなってきたかもしれませんが、都心部にはエステサロンとスパが数多く点在していることから、沢山ある中からどのようにして実際に利用する施設を選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで、エステサロン＆スパの選び方をご紹介しましょう。
①悩み、目的によって選ぶ
エステサロンとスパでは、悩みや目的に合わせた様々なメニューを展開しています。
まずは今悩んでいることを思い浮かべて、悩みを解決できそうなメニューを探し、次にそのメニューを扱っている施設に候補を絞り、それぞれの施設の特徴をよく比較して選んでみましょう。
美容に関する悩みがある場合はエステサロン、健康や精神的な悩みがある場合はスパというように選んでみたり、特に悩みが無いという場合でも、どちらかというと美容に効果のあるメニューを受けたいという方にはエステサロン、癒しを求めている方はスパというように選んでみるのもいいでしょう。
また、リラックスできる施術を受けたい場合、近隣にスパが無い場合でも、エステサロンによってはリラクゼーション体験ができるメニューを展開していることがあるため、取り扱っているメニューを隅から隅までチェックしてみることをおすすめします。
②メニューの種類、内容で選ぶ
利用する施設を選ぶ際の決め手として注目したいのが、メニューの種類です。
一口にエステサロンやスパと言っても様々なタイプがあり、例えばエステサロンの場合、フェイシャルメニューが他店よりも充実していたり、全身をケアできるボディメニューが豊富に展開されていたりと、サロンによってそれぞれ特徴が異なります。
また脱毛の場合、サロンによっては全身脱毛のみを扱っていたり、または好きな部位をピンポイントで脱毛できる部分脱毛メニューが充実していたりと、取り扱いメニューが大きく異なるため、事前に確認しておく必要があります。
スパも同様に施設ごとに扱うメニューが大きく異なり、温泉よりもマッサージに力を注いでいるスパもあれば、サウナが評判のスパがあったりと、施設によって得意としているメニューが違うことから、メニューの内容をじっくりとチェックして、受けたいと思うメニューが多くある施設を選んでみましょう。
③店の雰囲気、内装で選ぶ
エステサロンやスパはただ施術を受けに行く場所ではなく、非日常な空間で時間を忘れてリフレッシュできるのも魅力の一つです。
特にスパでは前述した通り、雰囲気や演出にこだわっていることが多く、公式サイトなどで施設内の写真をチェックして、一番リラックスできそうなスパを選んでみるのもいいかもしれません。
一方でエステサロンでは、エレガントなヨーロッパ調だったり、大理石を取り入れた高級志向だったりと、様々なコンセプトの内装があるため、好みの内装のサロンを選んでみることでよりリラックスして受けることができるはずです。
まとめ
今回はエステサロンとスパの違いについてご紹介してきました。
エステサロンには美を追求したメニューが充実しており、一方でスパはリラクゼーションに特化したメニューが揃い、どちらも自宅ではできないようなプロによるスペシャルなケアを受けられるのが魅力です。
一部共通しているメニューがあるものの、それぞれの目的に沿ったこだわりのメニューが展開されているので、悩みや気分に合わせて使い分けて利用してみてはいかがでしょうか。
監修者
美容系サロン経営アドバイザー
株式会社レガロ 代表取締役
飯盛裕貴
私自身11年前に起業し、現在では様々な業種の経営、取締役、サポートを行なっております。
リラクゼーションサロン、ネイルサロン、マツエクサロンなどの経営、開業、マーケティング、独立をサポートさせて頂いております。
どの業種でも通じる事業再建から事業拡大による整備、美容系の売上向上に必須な事や美容スタッフの教育指導、経営視点からのマーケティング方法なども様々な経験を持っているからこそできるプランニングやコンサルタントを得意とし、現在でも7店舗の経営コンサルタント行なっております。
また自身でもサロン運営を行っており、現在年商4億円の会社を経営させて頂いております。
現在では女性だけではなく、男性も世の中の多くの人が美容に興味を持つ時代となり、この分野をまだまだ広げていきたい。
その為に私自身が得意とする接客、美容知識、販売営業などをより多くのお店に知っていただきたい！という思いで人と接する業務の改善や、ファッション、コスメ、ヘアサロンなどの日常消費の部分でも、長年培った知識と経験で、癒しという目に見えない物や美しさという変化をいかに多くの方に提供できるかをテーマにしております。
