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現在、新たなエステの業態である「セルフエステサロン」が全国各地に展開されています。
セルフエステサロンは自分でマシンを使って施術を行うため、一般的なエステサロンとはシステムが異なり、エステを経験したことがあるという方でも、セルフエステサロンについては詳しく知らないという方も多いかもしれません。
そこで今回は、エステサロンとセルフエステサロンの違いについてご紹介します。
セルフエステサロンとは?
セルフエステサロンとは文字通り、セルフ(自分)でエステを行うサロンのことを指します。
通常のエステサロンでは、最初から最後までプロのエステティシャンによる施術が受けられますが、セルフエステサロンでは、全ての施術を自分で行います。
セルフエステサロンでは最新の業務用エステマシンを使用することができるため、家庭用のエステマシンよりも効果が高く、サロンによっては通常のエステサロンで使われているマシンを使用できることもあります。
また、通常のエステサロンとは違い、自由に好きな場所をケアできるので気になる部位を集中的にケアすることが可能です。
近年、セルフエステサロンが注目されている背景には、新型コロナウイルス感染症の影響があります。人と接触する機会の少ないセルフエステサロンは、Withコロナの時代に対応したエステの新たな業態なのです。
受付やマシンの説明時などでスタッフと接触する機会は若干あるものの、個室を使って1人でケアを行うため、極力、人と接触することなくエステを体験することができるので感染リスクが低く、安心して利用することができるのが人気の秘密です。
エステサロンとセルフエステサロンの違いとは?
セルフエステサロンは新しい業態のため、名前を聞いたことがある程度で一度も利用したことがないという方も多いのではないでしょうか?
エステサロンとセルフエステサロンは、どちらでもエステを受けられますが、サービス内容やシステムが大きく異なります。
どちらにもメリットやデメリットがあるため、利用する前にそれぞれの違いについてよく把握しておくようにしましょう。
エステサロンとセルフエステサロンの違いには、以下のようなものがあります。
1.サービス
エステサロンとセルフエステサロンは、どちらも綺麗になりたい、美しくなりたいという願いに応えてくれる場所ですが、根本的なサービス内容に大きな違いがあります。
セルフエステサロンは前述した通り、自分でマシンを使い施術を行う必要があります。
対して、エステサロンは美容のプロであるエステティシャンによる施術を受けることができるため、自分で行う工程は何一つなく、じっとしているだけで施術が終了します。
施術時以外のサービスにおいてもエステサロンとセルフエステサロンはいくつか異なる点があります。
特に大きく異なるのがカウンセリングです。
エステサロンでは、初回利用時に30分程度のカウンセリングがあり、悩みに合わせてスタッフがおすすめのプランを提案してくれます。
さらに施術後にはアフターカウンセリングが行われ、自宅で行えるケアや次回行う予定の施術の説明などがあり、美容に関する相談をすることもできます。
セルフエステサロンは一部のサロンを除き、基本的にエステサロンのようなカウンセリングはなく、マシンの使用方法の説明を受けたら個室へ行き、セルフエステがスタートします。
サービスの違いとして、内装デザインにも大きな違いがあります。
一般的なエステサロンは高級感のある内装が多く、他にもアジアンリゾートを意識した内装など、ゆったりくつろげるような空間作りを行っていることが多く、このようなこだわりの内装のサロンでは非日常な時間を味わうことができます。
一方でセルフエステサロンは個室に入って施術を行うこともあり、内装にこだわるサロンは比較的少なく、価格の安さを重視するために内装にお金をかけていないサロンもあります。
そのため、セルフエステサロンは癒しを求めに行くというよりも、自分磨きをするためにエステをしたいという方に向いています。非日常的空間で優雅な時間を過ごしたいという方はサービスが充実しているエステサロンの方がおすすめです。
2.メニュー内容
エステサロンとセルフエステサロンでは、展開しているメニュー内容に大きな違いがあります。
エステサロンでは代表的なメニューであるフェイシャルエステを始め、ボディケアや脱毛、痩身など様々なメニューがあり、目的に合わせて選ぶことができます。
マシンを使ったメニューだけでなく、エステティシャンによるハンドケアを受けることもでき、香りとマッサージを組み合わせたアロマトリートメントは、リラックス効果が高く、疲労回復にも効果が期待できます。
一方のセルフエステサロンは、マシンを使ったメニューのみのため、通常のエステサロンに比べてメニューの種類は少なくなります。
通常のエステサロンでは部位を指定してケアを行うプランが多いですが、セルフエステサロンでは、使うマシンにもよりますが基本的に好きな部位を自由にケアすることができます。
そのため、一度に脱毛、痩身、フェイシャルなどの複数のメニューを同時に施術することも可能です。様々なマシンを利用できるため、気になるマシンを一通り試してから気に入ったマシンを選んで使うこともできます。
セルフエステサロンでは、基本的に自分でケアできる範囲のみを施術することが可能です。
背中など自分でケアしにくい部位については、サロンによってはスタッフが行ってくれることもありますが、そうした部位をメインにケアをしたいという方は、通常のエステサロンに足を運ぶのがおすすめです。
3.料金
エステサロンでは、メニュー毎に料金が細かく設定されており、同じメニューを複数回受けることができるコースメニューも充実しています。
1度だけの利用だと比較的安く利用できる場合もありますが、ほとんどのメニューは効果を実感するには数回通う必要があるため、かなり割高になってしまう場合があります。
一方でセルフエステサロンは、サロンによってシステムが異なる場合もありますが、ジムやフィットネスクラブのように月額定額制になっていることが多く、好きな時間にいつでも利用できるプランや昼間のみ利用可能なプラン、1回だけ利用できるビジタープランなど、自分のライフスタイルに合わせて利用するプランを選ぶことができます。
定額となっているものの、多くのセルフエステサロンでは1回当たりの利用時間が制限されており、1日に何度も利用することはできない場合が多いため注意しましょう。
また、エステサロンでは初回利用の際、お得に利用できるお試し体験プランを利用できることが多いですが、お試し体験は基本的にエステサロンとセルフエステサロンどちらでも実施されています。
しかし、一部のサロンではお試し体験を実施していない場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
4.プライバシー
一般的なセルフエステサロンでは、個室に入り1人で施術を行うため、人目を気にすることなく、気軽にエステを行うことができます。
完全なプライベート空間でエステ体験を行えるので、身体を見られるのが恥ずかしいと言う方でもリラックスして施術を行うことが可能です。
最近では通常のエステサロンにおいても完全個室のサロンが増えていますが、1人で行えるセルフエステサロンの方がプライバシーを守れることから、見られたくない部位のみをセルフエステサロンでケアをするという人も増えています。
ちなみに、セルフエステサロンの個室はカーテンで仕切られているタイプと、壁で仕切られている完全個室の2つのタイプがあり、プライバシーを重視したいと言う方は完全個室のサロンを選ぶのがおすすめです。
5.予約
最近ではインターネットで予約できるエステサロンが増えており、予約状況も簡単に確認できるようになったことで以前よりも利用しやすくなりましたが、人気のエステサロンでは、時間帯によっては予約が取りづらいことがあり、コースを契約しているにも関わらず、予約が取れずに通えないというトラブルに見舞われることもあります。
セルフエステサロンは予約制度を設けているサロンと予約なしで利用できるサロンがあり、予約制度があるサロンではWebサイトや専用アプリなどで予約をしてから利用することができます。
予約制度を設けていないサロンは、混雑時には待ち時間が発生する場合があるものの、利用する度に予約をする必要がなく、好きな時間に行くことができるというメリットがあります。
そのため、指定した時間に確実に利用したいという方は予約制のサロンがおすすめで、空き時間などを利用して気軽に通いたいという方には予約なしで利用できるサロンがおすすめです。
まとめ
今回は、エステサロンとセルフエステサロンの違いについてご紹介しました。
エステサロンは、ある程度のコストがかかるものの、きめ細かなサービスを受けることができ、対してセルフエステサロンはジムに通うような感覚で気軽に通えるというメリットがあります。
美容の知識がほとんどなく、アドバイスを受けながら綺麗になっていきたいという方には通常のエステサロンがおすすめですが、エステに通い慣れており、自分のペースで施術をしてみたいという方は、セルフエステサロンを一度体験してみるのもいいかもしれません。
目的や気分に合わせて、エステサロンとセルフエステサロンを使い分けて利用してみてください。
監修者
美容系サロン経営アドバイザー
株式会社レガロ 代表取締役
飯盛裕貴
私自身11年前に起業し、現在では様々な業種の経営、取締役、サポートを行なっております。
リラクゼーションサロン、ネイルサロン、マツエクサロンなどの経営、開業、マーケティング、独立をサポートさせて頂いております。
どの業種でも通じる事業再建から事業拡大による整備、美容系の売上向上に必須な事や美容スタッフの教育指導、経営視点からのマーケティング方法なども様々な経験を持っているからこそできるプランニングやコンサルタントを得意とし、現在でも7店舗の経営コンサルタント行なっております。
また自身でもサロン運営を行っており、現在年商4億円の会社を経営させて頂いております。
現在では女性だけではなく、男性も世の中の多くの人が美容に興味を持つ時代となり、この分野をまだまだ広げていきたい。
その為に私自身が得意とする接客、美容知識、販売営業などをより多くのお店に知っていただきたい!という思いで人と接する業務の改善や、ファッション、コスメ、ヘアサロンなどの日常消費の部分でも、長年培った知識と経験で、癒しという目に見えない物や美しさという変化をいかに多くの方に提供できるかをテーマにしております。